SIMカードロック解除義務化で中古携帯市場が大きくなる!?
2016/06/10
新品携帯だけが選択肢でなくなる!?
SIMロック解除が義務化されるということは、日本のすべての携帯電話端末が世界のほとんどで採用されているGMS方式のように、SIMロックのない端末になるということです。
好きな機種に合わせてキャリアを選んだり、キャリアを選んでから消去法で端末を選ぶ妥協は不要となり、好きな端末を好きなキャリアで利用できるようになるのです。
海外ではこういったものが常識なので、実は中古市場というものが発達しています。例えば東南アジアではタイやカンボジア、ベトナムなどでは端末新品は数万円ですが、しばらく待てば中古が市場に回り始め、半額以下で買えるようになります。富裕層が新品を買い、中間層や貧困層が中古品を買うという流れになっています。
日本の場合、電気通信事業法などでどうなるのかはよくわかりませんが、すでに中古携帯電話ショップなどが出始めており、SIMロック解除でさらに発展する見込みです。これまでキャリアで新品を買うしかなかったわけですが、今後中古品を買うことで経済的に利用できるようになるかと思います。
下取りも可能になる!?
日本人のことですから、そのうちプレミアム中古携帯なども出てくるでしょう。特定の人気機種や希少機種が高値となって売買されるかもしれません。今使っている携帯端末がいつの間にか高額な資産になっている可能性だってあるわけです。
中古市場が大きくなるということは買い取りをしてくれる人や業者も増えてくるわけです。業者が増えれば競争が激化し、出玉数を揃えるためにより高値で買ってくれるようになるかもしれません。そうなれば、今使っている携帯に飽きたら売って資金を得て新しい携帯を買うことだって可能になります。まるで車の下取りのようですね。
東南アジアの中古市場では、良好な状態の端末と箱、説明書、充電器、その他諸々の付属品が揃っていると高く買い取ってくれます。ほぼ壊れていても修理用の部品取りになるので多少でも買い取ってくれます。日本でどうなるかわかりませんが、いずれにせよ良品であることが高値になる条件でしょうね。
このようにSIMロック解除義務化はSIMカード発行や端末メーカーだけでなく、業界全体を変えていく可能性があるのです。